2016年7月15日

応急手当

○喉に詰まらせた時の応急手当

気道に異物を詰まらせた場合、最悪の場合は死に至ります。

すぐに異物の除去を行わなければいけません。

指で取り除けるようなら取り除き、できない場合は、胸の中の圧を高めて異物を押し出す必要があります。

すぐに119番通報で救急の手配をしながら、異物除去を試みてください。

 

<意識がある場合>

何か詰まったかを話しかけてみて声が出ない、うなずくようであれば、すぐに119番通報を行います。

異物除去で最も有効な方法は、咳をする事です。

1.意識があるため、まずは強い咳をするように伝えましょう。

2.腹部突き上げ法(ハイムリック法)を試みます。

相手の背中から脇の下へ自分の両手を回します。

片手で握り拳を作り、その親指側を相手のへそより上でみぞおちより下の部分に当てます。

もう一方の手で握り拳を握り、素早く手前上方(自分側)に引きつけるように圧迫して突き上げます。

この方法で異物の除去に成功しても、内臓を痛める恐れがあるため、必ず診察を受けてください。

3.背部叩打法を試みます。

立っていたり座っていたりしているときに、腰を折って前屈みになって、顔を低くした状態で、相手の肩甲骨の間を自分の手の付け根の堅い部分で「強く」数回叩きます。

この方法は、横に寝た状態でも行えます。

 

<意識がない場合>

意識がない場合、また最初は意識があっても応急手当中に意識がなくなった場合は、すぐに119番通報とAED装置搬送の手配を行います。

また直ちに心配蘇生法(人工呼吸)を開始します。


○熱中症の応急手当

1.涼しい場所へ移動して休ませます。

2.衣服を脱がせ、体を冷やします。
涼しい場所へ移動したら、体から熱を取るために、うちわや扇風機で風をあてることが効果的です。

3.水分を補給する。
汗により水分だけでなく塩分も失っているので、できれば水だけでなく少量の塩を加えた水(水100mlに対して塩1g)やスポーツドリンクを本人に飲ませてください。
反応が鈍くなってきたときに無理に飲ませようとすると、誤嚥の危険がありますので避けてください。

4.楽な体位にする。

5.119番通報について。
呼びかけて反応が鈍い、反応がない、このような時はすぐに119番通報をしてください。
必要に応じて心肺蘇生法を行います。