2016年7月14日

高齢者向け情報

一般的に過栄養による問題はよく取り上げられますが、高齢社会における栄養の問題としては、後期高齢者(75歳以上の方)の「低栄養」「栄養欠乏」の問題が重要になっております。

脳卒中、糖尿病、動脈硬化性疾患を始めとした循環器系の疾病予防の重要性は言うまでもなく、「認知症」や「転倒」と並んで、「高齢による衰弱」いわゆる虚弱は大きな問題点となっており、粗食を食べ、病気対策だけを心がけるだけでは、高齢者の自立した生活を過ごすための健康を維持するには不十分です。

身体能力の減弱、日常生活活動量の減少、筋肉量減少を予防するために栄養価の高い食事を摂取する事で、要介護状態に至る過程を予防すると考えられ、加齢変化の影響も抑えられます。

高齢者にとっての食事の大切さと、口腔ケアの重要性をご理解いただき、すこやかな生活を過ごすお手伝いとさせていただければ幸いです。

また在宅高齢者にとっての耳より情報を発信しております。

*一部情報につきましては、すこやか弁当配達員スタッフの教育プログラム資料より抜粋しております。

(参考文献)

総務省、平成22年度国勢調査

厚生労働省、日本人の食事摂取基準(2010年、2015年版)、口腔機能の向上マニュアル

兵庫県版、フレイル予防・改善プログラム(2019年3月)

一般社団法人 日本訪問歯科協会、今日から始める口腔ケア