2016-07-14

高齢者と食事の関連性

自立した生活を過ごすには、心身ともに健康な状態で過ごす事が大事ですが、代謝が衰え、運動不足で過栄養に陥るケースが多い中高年と比べて、高齢者にとっては逆に栄養が足りない「低栄養」の状態になる事があります。

高齢者のうち、5人に1人が低栄養との調査報告もあり、粗食が健康によいとのメディア報道から、タンパク質や脂質を取りすぎないほうがよいと誤解をされがちですが、高齢者にとっては肥満より低栄養のリスクのほうが高いと言われています。また生存率が低下する調査報告もあります。

70歳以上の高齢者の1日あたりの推定エネルギー必要量は、男性2,200kcal、女性1,750kcalが必要であり、タンパク質の推奨量は男性60g、女性50gです。また水分も1日に1~1.5ℓを摂取する必要があります。

低栄養の原因は

①粗食による栄養不足

②運動量の低下による食欲不振

③味覚の低下により、食事の味に飽きてしまう

④咀嚼力、嚥下力低下により、肉や繊維質の多い野菜を避けるようになる

⑤口腔ケアを行っていない

⑥1日に摂取する食品の品目数が不足しており、栄養が偏っている

などが考えられます。

 

低栄養がもたらすリスクは

①元気がなくなる、意欲が低下する

②脱水症状

③免疫が低下し抵抗力が低下する事で、病気になりやすくなる、治りにくくなる

④筋肉量、骨量低下のため、転倒時に骨折するリスクが高まる

⑤認知機能が低下する

などが分かっています。

どれも自立したすこやかな生活を過ごせない状態を引き起こします。

 

これらを踏まえて低栄養にならないためには

  • タンパク質の多い食事を心がける
  • おかず重視できちんと1日の栄養を取る
  • 口腔ケアをきちんと行い、自分の口から食べられる状態を維持する

以上の事が大切です。

 

食事の楽しさ、おいしさを実感するためにも、亜鉛欠乏による味覚障害を予防する必要性があります。

亜鉛は高齢者が進んで取るべき栄養素ですが、偏食気味の食事生活では不足してしまいます。

 

また高齢者は薄味が好みで和食好きと思われがちですが、実際にはカレーなどの濃い味も人気はあります。

これは舌の表面に舌苔(ぜったい)と呼ばれる白、黄、黒色の苔状のものが付着しているためで、味覚が落ちます。

そのため濃い味でないと、感じにくい状態になっている場合があります。

これが食事の味に飽きたと言って、塩分調整され栄養バランスのよいお弁当の味に飽きてしまい、分かりやすい味のものが食べたくなる原因の一つになっています。

 

食べる楽しみが減少すると、食べない、動かない、低栄養、病気に弱くなる、と負の連鎖が始まります。

最後に少しでも食事が楽しくなるような試みが大切であり、毎日のケアが大切とも言えます。

 

*すこやか弁当でご提供する食事は、管理栄養士監修のメニューにて構成されております

普通食は塩分3g以下ですが、味は濃く感じるように調理してあります。

高齢者の方は味覚を感じにくいため、塩分を控えてもダシをしっかり取る事で味は濃くつけてあります。

安心しておいしくお召し上がりいただけます。